「保育園って、こんなに楽しいところなんだ!」
子どもたちの笑顔と歓声が響くソラストさくら保育園では、
ちょっと変わった取り組みがされています。
それは、「おねがいボックス」。子どもたちがやってみたいこと、
かなえてほしいことを紙に書いて入れると、
園長先生がそれを実現してくれるという魔法の箱です。
当初、園長先生は「おもちゃが欲しい」といったお願いが多いのでは、
と思っていたそうですが、予想外にも「カレー作りがしたい!」
「パフェを作りたい!」など、食に関するリクエストが殺到!
この素敵な取り組みについて、ソラストさくら保育園の園長先生に
インタビューさせていただきました。

「おねがいボックス」誕生秘話
「子どもたちの願いを叶えてあげたい」と思った園長先生が設置したのが、
この「おねがいボックス」です 。
園長先生は、子どもたちとのコミュニケーションツールの一つとして、
また、子どもたちの様々な願いを叶えてあげたいという思いから、この取り組みを始めました 。
当初は「滑り台が欲しい」「レゴが欲しい」など、おもちゃのリクエストが多いのでは、
と思っていたそうですが、予想外にも「カレー作りがしたい」「パフェを作りたい」など、
食に関するリクエストが続いたそうです。
子どもたちの思いを受け止め、園長先生は給食の先生や保育士の先生たちと協力しながら、
次々と「食育」に関する企画を実現していきました 。
この「おねがいボックス」の企画はすべて園長先生が中心となって実施。
企画から当日の進行まで様々な先生を巻き込みながら、園長先生が指揮をとり行っています。
子どもたちの主体性を育む食育
「自分たちで作ったものは、残さず食べるんです」
園長先生の言葉に、食育の効果があらわれています。
種から育てた野菜を収穫したり、自分たちで調理することで、
子どもたちは食べ物への関心を深め、
好き嫌いなく何でも食べるようになったといいます。
例えば、自分たちで作ったカレーには、普段は苦手な大根が入っていたにもかかわらず、
おかわりをする子もいたそうです。
具体的な活動例:5歳児クラスが中心に実施
- パスタ作り:子どもたちが自分でパスタを茹でて、好きなトッピングを選んで楽しみます。
給食の先生が献立表を見せてくれ、その日にパスタがあれば、
部屋で茹でて提供することもあります。 - ラーメン作り:麺から作るのは難しいため、ビュッフェ形式でトッピングを選び、
自分で盛り付けてを楽しみます。
子どもたちが自分でトッピングを選び、スープを注いで食べる形式です。 - パンケーキ作り:おやつの時間にパンケーキを焼いて、好きなトッピングを加えます。
生クリームやフルーツを自分でトッピングして楽しむことができます。 - ピザ作り:餃子の皮を使ってピザを作ります。工夫を凝らした料理を楽しむことができます。
子どもたちが自分でトッピングを選び、焼き上げまで行います。 - てんぷら作り:大葉を育てることからスタート。食材を自分たちで栽培します。
日々子ども達が大葉のお世話をし食べられる大きさになったら収穫し育てた大葉を使い、保育室でてんぷらを調理します。
食材の栽培から揚げる工程をし口に入るまでの流れを体験できます。
また、異年齢の子どもたちが一緒にクッキングすることで、お互いに刺激を受け、
食の世界がさらに広がっているようです。

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先生たちの変化
子どもたちの変化は、先生たちにも大きな影響を与えました。
「子どもたちが楽しそうにしているのを見ると、
私たちもやってみよう!という気持ちになるんです」
これまで食育に積極的に取り組んでいなかった先生たちも、
子どもたちの姿を見て「リボベジやってみようかな」
「今度あれ作ってみよう!」と、自ら食育について学ぶようになったといいます。
園長先生は、先生方の協力体制について、
「先生たちはみんな協力的で、むしろ支えてくれている」「本当にありがたい」と
園全体でこの取り組みが実施できているとおっしゃっていました。
「おねがいボックス」がもたらしたもの
「おねがいボックス」は、子どもたちの笑顔を増やしただけでなく、
先生たちの意識改革、そして保育園全体の活性化にも繋がりました。
子どもたちの「やりたい!」を叶えることで生まれた食育の輪は、
これからもどんどん広がっていくことでしょう。


園長先生からのメッセージ
「おねがいボックスに込めた願いは、子どものお願いは全部叶えたい、ということ。
嬉しい楽しいをたくさん増やしたい」
子どもたちの笑顔が何よりの原動力。
ソラストさくら保育園には、子どもたちの笑顔と、先生たちの温かい心が溢れています。
今後の展望
園長先生は、今後の「おねがいボックス」について、以下のように語ってくれました。
- 2歳児クラスなど、まだ文字で書くことが難しい年齢の子どもたちの願いも、
先生たちが汲み取って実現していきたい。
- 保育の内容についても、子どもたちの意見を取り入れていきたい。
- 子どもたちが「自分たちで保育を作っている」と実感できるように、
主体性を育む保育をしていきたい。
おわりに
子どもたちの「やりたい!」という気持ちを大切にし、それを実現することで、
子どもたちの笑顔と成長を育んでいるソラストさくら保育園。
「おねがいボックス」は、子どもたちの主体性を育むだけでなく、先生たちの意識改革、
そして保育園全体の活性化にもつながる素晴らしい取り組みとなっています。
今後の展開がますます楽しみです。
