品川区で保育園を探す際、特に初めての方は空き状況の確認方法がわからないことが多いかもしれません。この記事では、品川区での保育園の空き状況の調べ方について詳しく解説し、さらに品川区の保育園事情や基本的な保育園の選び方についてもまとめています。品川区で保育園を探している方は、ぜひ参考にしてください。
以下はこの記事の要約です
●保育園別の最新の空き状況は、品川区の公式サイトで確認できます。
●令和5年度の区内の4月入園の倍率は、エリアによりますが平均して1.2~1.3倍程度です。申込時に7~8割の方が入園できており、令和4年と令和5年には待機児童はゼロでした。
●選考方法は、保護者の就労状況を数値化した「基本指数」と家庭の状況を数値化した「調整指数」の合計で行われます。
●4月入園の申請締め切りは11月で、結果は2月上旬に発表されるのが目安です(詳細は品川区の公式サイトを確認してください)
品川区の保育園の空き状況は?
品川区公式サイトで最新の情報を確認することができます。
ホームページでは空き情報ではなく入園可能数として記載されています。
【令和7年4月一次】保育園・小規模保育事業等入園可能数(予定)
品川区全体の認可保育園全年齢の合計では1100名近くの空きがある状況となっています。(2024年12月入園可能数)
ただし全年齢の中でも1歳児クラスには空きがあるが、あまり余裕がない状況となっています。
記載されている入園可能数が0になっていても、内定辞退や退園などにより空きが出る場合があります。なお情報は定期的に更新されるので上記の内容や事情と異なる場合もあり得るため品川区のサイトはまめに確認し、常に最新情報を入手するようにしましょう。
品川区の保育園事情を確認
品川区は、東京都内でも特に子育て支援に力を入れている地域の一つです。多様な保育施設が整備されており、働く親御さんたちにとって心強いサポート体制が整っています。しかし、保育園の空き状況や入園の競争率など、実際の利用にあたっては様々な課題も存在します。品川区にある保育園の種類・都内での入りやすさは?保育園の数は?・区内の保育園の倍率は?待機児童数の増減は?等細かく解説をしていきます。品川区の保育園探しの参考にしてください。
品川区にある保育園の種類
認可保育園 認証保育所 認可外保育園 その他の保育施設 があります。
・認可保育園
国の基準を満たし、都知事の認可を受けた施設です。これらの保育園は、施設の面積や保育士の数などの条件を満たしているため、安定した保育環境が提供されています。保育園には、区が設置し区採用の保育士が保育を行う区立保育園、社会福祉法人や民間事業所、個人が運営する私立保育園があります。また、施設の設置は区が行い、運営は民間事業所に委託している「区立民営保育園」も存在します。これらの保育園は、基本的な保育内容や保育料金が同じであるため、どのタイプの保育園を選んでも安心して利用することができます。
・認証保育所
東京都が独自に定めた基準を満たし、都が認証した保育園は、立地や開所時間など、利用者のニーズをより反映しています。これらの保育園は、認可保育園と比べて、園ごとの保育内容に幅広い違いが見られます。また、これらの保育園は次に述べる「認可外保育園」に含まれます。
・認可外保育園
届け出をして運営されている保育園です。職員の数など一定の基準をクリアしています。しかし、認可保育園と比べると、保育料が高めになっていることが多いです。
・その他の保育施設
認定こども園
認定こども園は、親が働いていない3歳以上の子どもも入園できる点で、認可保育園とは異なります。
小規模保育事業
小規模保育事業は、2歳クラスまでの児童を対象としており、定員は6名から19名です。家庭的保育事業に近い雰囲気の中で保育が行われます。
家庭的保育事業
家庭的保育事業は、2歳クラスまでの児童を対象としており、定員は5名以下です。家庭的な雰囲気の中で、きめ細やかな保育が実施されます。
都内での入りやすさは?
品川区は東京23区の中では、保育園への入所がそれほど難しくない地域とされています。具体的な指標として、「待機児童数」や「新規入園決定率」が挙げられます。待機児童数は、保育園に入所を希望しているが、まだ入所できていない児童の数を示します。一方、新規入園決定率は、認可保育園に申し込んだ児童数に対し、実際に入園できた児童数の割合を示します。これらの数値が他の区と比較してそれほど高くないため、品川区は比較的入園しやすい地域とされています。
保育園の数は?
品川区の種類別の保育園数について紹介します。
区立保育園・私立保育園の数
区立保育園…45か所(認定こども園を含む)
私立保育園…104か所(新規入園募集を停止している園を除く 認定こども園を含む)
一部の保育園は0歳児保育非対応の園また夜間利用可能など園受入れ年齢や保育時間など園によって異なります。
それぞれの詳細は区のサイトから最新の「保育園入園可能数(予定)」などを確認しましょう
【令和7年4月一次】保育園・小規模保育事業等入園可能数(予定)
その他小規模保育事業などの事業者数
家庭的保育事業…2か所
小規模保育事業…16か所
それぞれの詳細は区のサイトから最新の「保育園入園可能数(予定)」などを確認しましょう。
【令和7年4月一次】保育園・小規模保育事業等入園可能数(予定)
区内の保育園の倍率は?
品川区議会の「令和5年4月入園申請状況等について」をもとにエリア別に倍率を算出
品川…1.42倍
東大井・八潮…1.33倍
大井…1.27倍
大崎…1.24倍
五反田…1.27倍
荏原…1.17倍
先ほど述べた入りやすさの目安「新規入園決定率」は以下の通り
品川…70.1%
東大井・八潮…75.0%
大井…78.7%
大崎…80.5%
五反田…78.3%
荏原…85.3%
どこも最低でも70%以上、エリアによっては80%以上が入園できている状況です。
待機児童数の増減は?
品川区議会の「令和5年4月入園申請状況等について」によると、令和4年および令和5年の両年度ともに待機児童数は0人でした。これらの2年間を比較すると、申請者数は36人減少しましたが、入園者数は2252人から2411人に増加しました。また、不承諾者数も909人から714人と195人減少しています。この傾向から、品川区では保育園への入園が以前よりも容易になっている状況です。
品川区の選考基準と点数計算
選考は、「基本指数」と「調整指数」を合算した指数に基づいて行われています。
それぞれの計算方法の例で解説していきます。
基本指数
基本指数を決めるのは保護者の就労状況などです。
例…就労状況、妊娠・出産、疾病・負傷、心身障害、介護・看護、災害、就労内定、求職活動、就学、不存在内容によって5~20の指数となります。
就労状況は時間と日数が基準となっています。
計算例:いわゆるフルタイム勤務(月20日以上の勤務かつ週40時間以上の就労が常態‥20
求職活動‥5 妊娠・出産‥8 不存在‥20
よって、夫婦フルタイムで共働き‥20+20=40 シングルでフルタイム勤務‥20+20=40 父親がフルタイム勤務、母親が求職活動中‥20+5=25 など
調整指数
家庭の状況をさらに細かく評価し、状況によって調整指数として算出されます。
例(カッコ内は指数)‥ひとり親世帯(6)、保護者が会社命令により単身赴任(1)、生活保護受給(4)など
計算例 夫婦フルタイムの共働きで、父親が会社命令で単身赴任‥20+20の基本指数+1=41
フルタイム勤務のひとり親世帯‥20+20(基本指数)+6=46条件によっては加点ではなく減点されることもあります。
階層とは
品川区では、区市町村民税所得割額に応じてA〜D25の階層に分類されます。この階層は、基本指数と調整指数の合計が同じ場合の優先順位を決定する要素の一つとなります。具体的には、階層が低い(納税額が少ない)ほど優先されます.
階層以外の優先順位を決める要素としては、以下の点が挙げられます:
- 基礎指数が高いこと: 基本指数が高い家庭が優先されます。
- 同居の祖父母がいないこと: 同居の祖父母がいない家庭が優先されます。
- 区内在住年数が長いこと: 区内に長く住んでいる家庭が優先されます。
これらの要素を総合的に考慮して、保育園の入園優先順位が決定されます。
保育園選びのポイント
保育園選びの際のポイントについて解説していきます。
送迎のしやすさ
自宅や職場からの距離や経路を考慮し、通園が楽な場所を選びましょうまた移動手段(徒歩・自転車・車など)やかかる時間・誰が送迎するのか(送迎の時間帯に誰が対応できるか)などもポイントとして押さえておきましょう。
入園できる月齢・年齢
保育園によっては0歳児保育を実施していない保育園もあります。また0歳児保育を実施していても受入れ可能月齢が、57日以降、4カ月からなど園によって異なります。0歳児で入園を希望する際は特に重要なポイントとなります。
先生・子どもたちの雰囲気
園見学に行き確認しましょう。子どもたちが楽しそうにしているか
保育士は子どもたちにどのように接しているか(言葉遣い、表情など)
特に、子どもが泣いたり何かを要求した時、どのように接しているかなど見学時にしっかりと確認しましょう。
また園見学のアポイントを取る時の職員の対応も参考にしましょう。
保育の体制や設備
保育の体制や保育園の設備や環境など、こちらも見学の時に確認が必要です。見学時保育室の中まで可能であれば保育室の中も見せてもらいましょう。0~1歳児の部屋は幼児の部屋と分かれているか、保育室の広さ、園庭の有無・駐車場や駐輪場など確認しましょう。その他安全対策や園の衛生管理なども確認できるとより園の設備状況を確認できます。保育室を回る際設備等で気になる箇所があったら、迷わず確認しておきましょう。また設備だけでなく、各クラス子どもの人数とクラスごとの担任の人数などどのような体制で保育を行っているかも確認しておくとよいでしょう。
保育の方針や保育内容
園が掲げる保育方針や目標が自身の子育ての価値観と合っているか確認しましょう。具体的な方針や子どもたちへの接し方等見学時園長先生に聞いておきましょう。また、日々の園のスケジュールなど一日の流れや、園で取り入れているプログラムがあるかどうかも確認しておくとよいでしょう。他にも給食の対応等もし子どもにアレルギーがある場合はアレルギーの対応や発熱時等の病気の時の対応などその園がどんな方針で運営しているのか事前に確認しましょう。
使用しているシステムやツールなど
保育園では保護者との連絡や園の安全対策・利便性等でシステムやツール取り入れているところが多くあります。こちらも見学時にどのようなものを取り入れているか確認しておきましょう。使用しているシステムやツールの例としては利便性を高めるもの 例:スマホ連絡帳・おむつ・洋服のサブスク安全を確保するもの 例:セキュリティカメラ・午睡チェックの補助ツール等希望の園でどのようなものを取り入れているのか情報を確認することで、保育園に通う際の参考となるため、確認しておくとよいでしょう。また2つ以上の保育園を見学することで、それぞれの園のよさや違いが分かるため、複数の園の見学をおすすめいたします。園見学は保育園に預ける際の不安や疑問を解消する機会となるため、入園申し込みのスケジュールに合わせて計画しておくとよいでしょう。
品川区の入園申請のスケジュール
4月入園の場合、締め切りは11月で2月上旬に発表され、二次募集は2月中旬に締め切りで3月に発表されます。ただし変更がある場合もあるため、必ず最新・詳細の情報は区のサイトで確認をしましょう。入園の1年前から保活を始めると理想と言われています。情報収集と区役所に相談・候補の絞り込み、見学と希望保育園決定、提出期限に間に合うよう必要書類の準備(会社に作成してもらうものもあり、時間の余裕をもって準備)の順で活動していきます。 誕生月によっては出産前から情報収集など保活を進めるとよいでしょう。年度の途中月で入園を希望する場合は、申請の締め切りは前月月初(月によって異なるがほとんどが2~5日まで)、発表が入園前月の24日前後(月によって異なる)となっています。 なお3月入園については例年受付を行っていません。最新の詳細情報は、必ず品川区の公式サイトで確認してください
品川区の保育園の申込方法と必要書類
品川区での保育園への申込方法は3つあります。
① 郵送(必ず簡易書留) ※申請締切日必着
② マイナポータル(オンライン ※ただし利用にはマイナンバーカードが必要)
③ 区役所の保育入園調整課入園相談担当に持参
必要書類は以下の通りです。
全員が必要(市のサイトでダウンロード可能)…保育認定申請書 兼 保育所等利用希望申請書・入転園確認表・重要事項確認書兼同意書・きょうだい入園(転園)
条件確認表保育が必要な状況を証明する書類(状況により種類が異なる)、ほかにも状況により必要な書類があります。
くわしくは品川区のサイトにてご確認ください。保育園のご案内(令和6年10月版)|品川区
希望の認可保育園に空きがない場合は
希望の認可保育園に空きがなかったり、入れなかった場合は認可保育園以外の預け先も事前に検討をしておきましょう。認可保育園以外に認証保育園、認可外保育園そのほか、認定こども園、小規模保育事業などといった預け先もあります。認可保育園以外の選択肢についても事前に確認しておきましょう。また保育園などとは別にベビーシッターという選択肢もあります。品川区ではベビーシッター利用支援事業を実施しており、区の事業を活用するのもよいでしょう。
詳細は品川区のホームページをご確認下さい。ベビーシッター利用支援事業|品川区
認可保育園への途中入園について
保育園の入園は4月入園希望が一般的ですが、5月以降も入園を申し込むことは可能です。品川区でも途中入園は5月から翌年の2月まで受け付けています。4月に入園が出来なかった場合や、5月以降に入園を希望する場合は途中入園の入園案内を確認し、案内に合わせて入園申請を行いましょう。
詳細は品川区のホームページをご確認ください。保育園|品川区
空き状況はこまめに確認して入園につなげよう
保育園の空き状況は頻繁に確認し、入園の機会を逃さないようにしましょう。 保護者にとって、保育園の空き情報や申し込み方法についての情報は極めて重要です。区の公式ウェブサイトでは保育園の空き状況が定期的に更新されるため、常に最新情報をチェックすることをお勧めします。このようにして、希望する保育園に空きが出た際にすぐ対応できるようになります。また、保育園の選考基準は「基本指数」と「調整指数」によって決まり、保護者の就労状況や家庭の状況に基づいてポイントが付与されます。申し込みは区役所での窓口受付、郵送、およびオンライン申請が可能で、必要書類を揃えて早めに手続きを行うことが求められます。詳細な情報は品川区の公式ホームページで確認しましょう。
この記事では品川区を参考に記載しました。自身の住む自治体でも区の公式のホームページに空き情報や入園申請についてのページがありますので、確認してみてください。
ソラストは、東京都内を中心に一都三県で認可保育所、認定保育所などを多数運営しております。品川区でも8か所の認可保育園を運営しております。認可保育園の他、認定こども園、小規模保育、病児・病後児保育を4か所運営 それぞれの空き情報は「保育園一覧」(https://kodomo.solasto-hoiku.com/nursery/)から確認可能となっております。
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